「あなたから買いたい」は本当にある(続き)
前回、ディーラーA社の営業担当さんについて書きました。
blueskyclearwater.hatenablog.com
その後、B社に行ってみたところ、かなり違っていました。
いつまでも商談スペースに通されない
まずは簡単なヒアリングで、日常生活のみか遠出もするのか、奥さん(私)も運転するのか、帰省先はどこかなど。A社と違って商談スペースではなく、簡単な事務机で話が始まったので、あれ?と思いつつ、ざっくりとした話をしました。
次に案内されたのは車の前。
ここからずっと、実際に車を見ながら説明を受け、運転席に座ったり助手席に座ったり、ドアやトランクを開けたり閉めたり。試乗もしましたが、直線の道路で加速を試させたり、坂で踏み込み具合を確認させたり、運転した時の感覚がつかめるようなルートがよく考えられていました。
たぶん1時間以上、車に触れたり乗ったりしていたと思います。
商談スペースに通されてパンフレットを見たのは、最後の最後でした。
お客さんに乗って体感してもらうことを大事にしているのかなと思いました。車を買いに来ているのだから、当然といえば当然かもしれません。
競合車種について詳しすぎる
他にどんなメーカーで考えているのかを聞かれたので、こちらでもA社のXを考えていることを伝えました。
「そうですよね。実は私たちも、Xを2週間レンタルして、研究したんですよ!」
まずこれに驚きました。
確かに競合車種なので調査はすると思いますが、お金をかけてレンタルして、実際にはそうやって研究するんだ!というのが新鮮でした。
営業「まずは運転席に座ってみてください。Xを試乗した時は何か違和感ありませんでしたか?」
私たち「ちょっと分からないですね。。」
営業「私たちのYは、アクセルは自然に足を伸ばしたところに配置していますが、Xだと少し内側についています。それだと不自然な姿勢になるので、疲れやすくなります。konさんたちは年に何回か車で帰省されると思いますが、長距離運転した時もYなら疲れにくいですよ。」
私たち「なるほど~」
営業「それからフロントの柱は、このYだと角度を立ててあり短いので視界の邪魔になりにくいです。Xだと先まで伸びて長いので、視界に入って見にくかったと思います。」
私たち「そうでしたか、気づきませんでした。」・・・
こんな感じで細かいポイントを指摘し、Xだとこうなっているけど、Yだとこうですよ、という話をたくさんしてくれました。「えっそこ?」と思ってしまうような点もありましたが、安全性・利便性を説明されると違いに納得したし、すごく研究しているんだと思いました。
何かを売るって大変だと思う
車を買うのがはじめてで、ディーラーとのやり取りに免疫がない私たち。今乗っている車がないので比較対象もありません。上に書いたことは、もしかしたらちょっとデキる営業担当なら普通にやっていることなのかもしれませんが、私たちには新鮮でした。特にA社の営業担当さんが物足りなく感じたあとのB社だったので、「お!」とか「え?」という驚きが好感度に結びついているように思います。
自社商品の良さや他社商品との違いを理解することは当たり前のようでいて、突き詰めるのは難しい。もし自分が車を売らなきゃいけないとイメージしてみると、営業担当って本当に大変なんだろうなと思います。
車が気に入ったのもあるけど、なんだかあの人から買いたいかも、というのが今の気持ち。
安くしてくれないかなー。
お読みいただいてありがとうございます♪